ゆっくりボイスは聴きにくい?
みなさんこんにちは。映像学区へようこそ。
YouTubeの録画配信で有名な「ひろゆき」さんをご存知でしょうか。いつかの録画配信で彼は「ゆっくりボイスって聴きにくいんすよ」とおっしゃっています。詳しくはこちらの配信からたどってみてください。
この言及は個人的に面白いと思ったというか、話のきっかけとしていいかもねと思いました。
そこで今回は、実際に現役でゆっくりボイスを使う動画投稿者の立場として、「ゆっくりボイス vs 生声」をテーマにお話ししていきたいと思います。
ゆっくりボイスだと「聴きにくい」は本当か。
現役でゆっくりボイスを使う投稿者としては、ひろゆき氏の言及は正解だと思っています。ではまず
「ゆっくりボイスが人間に負ける」とはどういうシチュエーションか、
これはシンプルです。人間とゆっくりの喋りを比較して、どっちがナチュラルでどっちがアンナチュラルかといえば、そりゃぁ人間のほうが自然です。
しかしここで見失ってはならないことが1つあります。
「ゆっくりと生声の大きな違いは、結局のところ読ませ方の問題ではないか」というポイントです。
人間がしゃべるとしても、喋り方をある程度意識しないと動画は信じられないほどひどい出来になります。私もプレゼンテーションしたり配信で喋ったりすることがありますが、やっぱり普段とは全然喋りが違うわけで。
するとゆっくりボイスも、ある程度人に聴かせる前提で作りこまないとまずいはずなのです。
- 声質はどれにしたらいいか?
- 内容と比較してスピード速すぎやしませんか?
- 人間の喋りを研究していますか?
これらの工夫を取り入れるのはさほど難しいことではないです。しかし、これらを考えずにゆっくりムービーメーカー等にベタ打ちするとどうでしょう。やはり聞きやすさの面では「お察し」になってしまうはずです。
もちろんひとつのネタ・作風として、わざとゆっくりで畳みかけるようなテクニックも尊重すべきです。ただ、わざと畳みかけるのではなく、配慮を忘れて偶然早口になるのは厄介です。「お察し状態」のまま損をするゆっくり投稿者は、決して少なくはないでしょう。
※うp主と仲のいいクリエイターどうしで話すと、「ゆっくりのスピードが拙い(内容に合っていない)動画は苦手だ」とおっしゃる方は少なくありません。たしかに内輪の意見といえばそうですけれど……(:_;)
サウンドデザインは動画に響きます
映像学区の動画で音量トラブルを何度もやっているうp主としては、これはブーメランかもしれませんね。動画のサウンドデザインはとっても奥が深い(しかもそれほどみんな気にしない)分野なので、改めてチュートリアル動画として制作する予定です。
生声でも気を付けないと音で破綻する
意図した早口ならまだしも、無駄に早口にするのはミスマッチになりうるので注意せねばなりません。
同時にうp主は、生声でも「美しくない」と思っている表現があります。
それが喋りにカットを入れまくってブツブツになった動画です。
たとえば文単位で切るならまだしも、文節単位まで切られると「それだったらちゃんと原稿作って読めばいいのに」って印象を与えてしまうでしょう。YouTuber特有のカットを入れまくる手法や広告特有の安易な倍速再生は、これに近いかもしれません。
真に稼ぐことを目的にするならば、より多くの情報をできるだけ短い動画の中に詰め込むやり方が最高らしいです。しかしミスマッチなシーンで妙なごまかしをやると美を損なうのは、やはりゆっくりボイスと同じではないでしょうか。
もっともこれは音云々の問題ではなく、純粋に「なにを美とするか」的な問題かもしれませんが。
さて。次回は何について話そうかしら……。