こちらのドイツ人ビデオグラファー、Moritzさんの動画記事を読んで、えらく心に響くものがあったので共有したいと思います。
タイトルは、「Tips to become a better video shooter」。
よりよい動画撮影者になるためのコツ、と訳しておきましょう。映像制作のスキルを上げるために、として彼は基本に立ち返ることを推奨しています。
なるほどなるほど、なんだか映像学区の口癖「ド基礎」なるものに近いし、面白そうじゃないですか。
「基礎のポイント」として4点ほどのテーマが取り上げられています。詳細は動画かブログを見てください。
- 単焦点1本ですべてを撮る。
- スタンダードピクチャープロファイルで撮る
- 固定した三脚だけを使おう。
- 安易にスロモを使わない。
うぉ、やめろ。刺さるじゃないか。
もちろん全部刺さると言えば刺さるんですけれども。
このうちとくに面白いと思ったのは、これです。
目次
三脚だけで撮影する。
これだとなんだか極端に聞こえるんですが、要は常日頃から三脚で撮るスタイルを忘れるなということです。
動画用のカメラを載せる台座は、三脚だけではありません。
例えば電動スタビライザーがあります。手持ちとは違い、カメラをぶれないよう保ったまま、移動することができます。
電動スタビライザーを動画初心者が使うことについて、Moritzさんはだいたいこんな言っています。
スライダーやジンバルは動画に動きを付けるうえで素晴らしいかもしれない。しかしそれはまた、意味のないごちゃついた動きをカメラに与えかねない。三脚を使うと、フレーム内がより大事になる
結構な意訳なので、ちゃんと本編を見てほしい(切実)
動画づくりが流行ったのは間違いなくYouTuberのおかげですし、彼らに影響をうけて我々はクリエイターをやっているところも多かれ少なかれあるわけです。
近年特に、電動スタビライザーの利便性がたくさん発信されたりいろんな会社から手の出しやすい製品が出たりしています。
もし動画始めたての人間なら、画期的な撮影を可能にする「すげぇGear」ばかりに目が行きます。最新の機材に興味を持つのは悪いことではないんだけれど、ここで三脚を忘れると痛い目を見るんでは、ということのようです。
「ド基礎の構図のトレーニングをおろそかにすると何をやっても残念なことになる」というのは、意外と理解が難しいことです。
いくら編集どうこうで解決しようといっても、戻ってこない構図は戻ってこないのです。
今のうp主が構図をマスターしているかといえば、それはまだまだかもしれません。少なくとも最近投稿しているVlogでは「相当気をつかう」ようにはしています。
ニッチな需要を見込んで作っている、こちらのPOV Photographyでは、実際かなり三脚に頼っています。
基礎がある写真や動画は純粋におもしろい
コスパ最強機材だけでも優勝するクリエイター
動画初心者のうちに、見つけておくといいタイプのYouTuberがいます。
それは、「機材の限界まで使い込んでそうなやべぇクリエイター」です。
国内海外問わず世の中はおもしろいものです。決して「プロ向け」とは言えないカメラを使っていても、構図で優勝するクリエイターとか、グレーディング知識でごり押しするクリエイターとか、ライティングですべてを解決するクリエイターなど山ほどいます。
彼らを見ると、機材を言い訳に出来ねぇなと常にヒヤッとさせる何かがあるわけです。
わたしが推したいFilmmaker/Photographer系YouTuberをここで紹介しておきましょう。
まちがいなく良い刺激になる海外Cinematicクリエイター
DSI Pictures
まずはDSI Picturesさん。
一目見てわかるのは、構図とグレーディングのレベルがめちゃんこ高いことです。
その投稿すべてが驚異的なルック、というかお手本です。もちろんCanonの動画機EOS C70みたいなプロ機をテストしている動画もありますが、エントリーミラーレス機どころかGoProのようなアクションカムでさえ信じられないほど綺麗な仕上がり。
ピクチャープロファイルや露出の設定もカットごとにすべて載っているので、参考になるはずです。
THAT ICELANDIC GUY.
こちらのチャンネルで感動するのは、コスパ最強機材だけで投稿されていることです。α6300やα6400のような中級APS-C機で素晴らしいクオリティの風景写真を撮影するTipsが豊富に集まっています。
ストリートフォトにおいても、構図の組み方がスーパー上手い。
私はICELANDIC GUYの投稿動画から、構図とレタッチの重要性を学ばせてもらいました。
月一くらいで映像学区が制作するVlogも、ICELANDIC GUY.から相当インスピレーションを受けています。彼のPOV Photographyは特に勉強になります。