- ゆっくり実況の作り方 -

AviUtlでうまい映像作品をうまく真似しませんか?

映像学区
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みなさんこんにちは、雪原てとらです。

普段はYouTubeで映像学区という解説動画シリーズを展開しています。

AviUtlを使用した映像編集の教えたりしている身ではありますけれど、ぶっちゃけ私はAviUtlをまだ半分くらいしか知りません

ところが、これでも「これ分かる?教えてよ~」とか言われるレベルみたいですのでみなさん相当動画編集に苦しんでいる模様。たいへんだこりゃ。

というわけで、

今回は、「あなたには真似が足りない」というお話をしましょう。

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「図工→美術→数学」で映像を覚えてみない?

AviUtl・DaVinCi・MovieMakerほかいろんな編集ソフトを触ってきましたけど、クッソ面白いことに総じてこの法則が成り立つんですよ。

あなたは①~③のどこにいる?

①図工「編集ツールの使い方を身に着ける」

動画編集の第1歩は図工です。最初は感覚で作る。手探りで編集ソフトという道具の使い方を学ぶ。AviUtl拡張編集はあなたの彫刻刀です。

②美術「先人の作品から知恵を取り出す。公式を覚える」

つづいて、美術になります。法則をもったデザイン・配置を学ぶ第2歩です。プロの動画作品から技術を学び、そして法則を見つけていく。

③数学「関数と言語で編集ソフトを補完する」

そして最後には数学になる模様。AviUtlやAfter Effectsにはエクスプレッション(プログラミング)機能がありますね。

それらを扱ってプラグイン作って、編集ソフトを補完しちゃうような人ってマスターといえるんじゃないかなって思います

私もプラグイン開発とかできるようになりたいとは思っていますが、現状まだ②美術レベル止まりです。

③数学レベルの必要性をしばらく感じていませんでしたので…

みんな、AviUtlで①図工しかしないよね。

再三、映像学区シリーズでも指摘していることを書いておきましょう。

さっき言った①~③の段階の、②美術をみなさん知らない。

動画編集を趣味としている割にさっき言った「①図工」=「編集ソフトの使い方」で休憩している人がめちゃくちゃ多いんですよ。

で、そこから上へ行こうとしてもやり方がわからずに挫折する。それでしまいには「俺にはセンスがねぇ」って認識しちゃうんですよ。

映像作品を作っている人ならば、本当はそんなところで挫折したくないと思うんですよ。本心はね。

だってテキストとか、できるなら綺麗なほうがいいに決まってんじゃん。

※もちろん図工レベルであっても満足いく動画ジャンルはいっぱいあるよ。YouTuberの中にだってトークスキルが達者すぎて、映像編集なんてそんなところにかける時間は不要って主義の人はいっぱいいる。鉄道系で言えばスーツさんとかね。


まずは②美術の段階に進んでほしい。

第2段階、「美術」=「誰かの知識を真似して取り入れる」ってことをサボっているから「センスがない」とか思ってしまうんです。

センスじゃないの…真似が足りないだけなの…

図工ってとりあえず道具を使えていればOKなんですよ。でも美術はその道具を当たり前に使って、そしてデザイン知識・フォントみたいな編集ソフト外の知識をプラスしていく。

図形アニメーション作りたいなら、グラフィックデザインと色合いを。実写シネマティック映像作りたいなら、海外Vloggerの研究などなど。やることはいっぱいあるはずなんです。

つよつよな映像、もっと研究しないんですか???

プロな映像をさりげなく真似するのが面白い

私が映像を始めたきっかけは高校文化祭のPV制作でしたが、 その時に思ったんですよ。

「18禁のエロゲOPムービーの編集技法を、高校の文化祭PVにこっそり使ったら…めっちゃくちゃ面白くないか!?」

気づく人はニヤってなるし、気づかない人も「すごいじゃん」ってなる。量産型な陽キャばっかりの文化祭PVを脱却できる。面白れぇじゃん…

およそ1000人の全校生徒の前で上映する映像でしたけど、これこそクリエイター的な遊びじゃないかなと思った。

でも当時はAviUtlでお粗末な動画、しか作れなかった。だから勉強する必要があったんですよね。

もちろん最初にAviUtlの使い方を勉強しました。だけどそれだけじゃギャルゲっぽい編集ってできないんですよ。

ギャルゲOPムービーを真似しようとすると「アイコン素材がいるんだな」とか「イージングがないとだめなんだな」みたいなことに気づけるんですよね。

■全然関係ないジャンルを真似するのがミソ

ギャルゲ×文化祭」って一見すると「は?」っていう組み合わせですよね。

これがいいんですよ、ええ。

別のジャンルを真似することで、新しい風を吹き込むことができる。それに完全な真似をしても、もはや界隈の誰も気にしない。

■テクニックの一部を真似するのが良い

上に貼っといた動画でも述べましたけど、作品全体を真似することは誰だってできます。あなたがクリエイターならそんなことはやらなくていい。

作品の中からテクニックだけを探り出せ。

お絵かきの世界で例えると分かりやすいでしょう。

プロの絵をそのままトレースしてもあなたはそこまで面白くない。プロの絵から「線画のコツ」「構図」みたいなテクニックの一部を透視してそこだけ真似していくと、面白いんですよ。あなたのオリジナルが自然と入りますしね。

動画でいえば、「こういうときは右でそろえる」みたいな小さなコツをどんどん発見して真似しろということです。

どういう映像を真似するべきなのか?

映像学区に感想メッセージをいただいたことが何回かあります。

そのなかで「真似しろとは言うが、そもそも映像の専門用語が分かんねーよ(意訳)」という指摘をいただきました。


正論です。

知らないものは知らないものです。

・・・というわけで、個人的に「これ真似すればOKじゃね?」っていうリストを作ってきましたので、お披露目しようと思います。

・モーショングラフィックス(Motion Graphics)

よく「AviUtlでPV作ってみた!!」みたいなのありますよね。しかしPVっていう言葉はあまりにも意味が広く、あなたの方向性を迷わせる言葉のひとつです。

もし、図形を動かして編集ゴリゴリのPV・あるいは静止画MADづくりを目指したいということならば「Motion Graphics」と検索するのが一番でしょう。

こういう図形を使いこなした編集ができると素直に楽しい。

・ギャルゲーOPムービー

また詳しくはいずれ語りますが、ギャルゲーというゲームジャンルがありまして。

紙芝居をひたすら読むようなゲームなんですけど、だいたい作品の前にOPムービーがついています。予告編みたいなものです。

で。

だいたいがコストや時間を削減する動画設計をしています。

たとえばテレビアニメであれば手描きでキャラの動きをつけますけど、ギャルゲOPなら静止画立ち絵をバラバラにして曲げたりエフェクトつけたりするとか。

そんな制約がありながら、つよつよなクオリティをたたき出してくる。

この制作上の制約って、私たちPVer・ゆ実うp主にも近い条件なんですよ。だってみんなアニメのパロディでアニメ描かないでしょ普通?

編集の上では、静止画MADとOPムービーが非常に接近しつつあります。

10年以上前に静止画MADを作っていた人が、実は手掛けている作品もあったりする(それくらいジャンルとしては近い作品群)みたいです。

・Cinematic Vlog/B roll

最近流行りの実写動画ジャンルです。もちろんガチガチに動画撮影したい人にはおすすめですが、それだけではない。

こういう動画にだって小さなTEXT配置が存在します。これが図形主体のもの含めてあらゆる映像に使えるテクニックだったりするんですね。

Matti Happojaさんとか、大川優介さんとか、AUXOUTさんとかチュートリアルのテキストでも配置が美しいですから、ぜひ一回見てみてね。

図形編集大好き勢だって、こういう実写を見て「わぁおしゃれ」となるはずです。

Brollってのは物撮りシーンみたいな意味です。人物を映すArollと逆。

界隈の外に出た瞬間、ニヤッとなる発見がある。

MADの人はMAD、PVの人はPV、ゆっくり実況の人はゆっくり実況、といった風に動画サイトの中で棲み分けがなされています。

映像に何かしらオリジナリティを追加するためには、一度その界隈の外にも触れてみることをおすすめしています。というかつよつよな世界も見てほしい、マジで。

それではまた。ごきげんよう。