みなさんこんにちは、雪原てとらです。
普段はYouTubeにて映像学区シリーズを展開しています。
映像学区のコメントにて、
「ぜひスマホの動画編集アプリについても触れてください」
との声を頂戴しました。
大変良いコメントです。
ところがあいにく私はスマホ編集に上手くなじめないのです。
ごめんなさい😶
今回は雪原てとらがスマホ編集アプリに馴染めない理由について、ひねり出して無理やり言語化したのでここに書いておきます。
スマホ編集回楽しみにしていたみなさま。
どうかこれで許してください。
目次
スマホでも動画が作れる時代だ
手振れ補正・夜間耐性、いろんな面から見て性能が向上したスマホカメラ。
やろうと思えばこんな風にスタビライザーをつけて、画質以外は素人を脱出した映像を撮影することも可能です。すごい時代。
記録が良くなったスマホは、編集面でも徐々にPCに追いつきつつあります。
2020年現在、AppStoreにも多くの動画編集アプリが並んでいます。
たとえばこれら。
別になにか紹介料もらっているわけでもありませんが、雰囲気的に貼っておきましょう。ブログとはそういうものです。
とにかく。
スマートフォンでも動画編集できる時代になりました。
身の回りで考えれば、PVやMADの世界でもスマートフォン編集のみなさまを多く見かけるようになりました。高度化するソフトを使いこなす彼らも、作品のクオリティを上げているように感じます。
たしかに機能でPCには勝てないけれど…
カンタンに動画をつなぐ上では、フツウに使える
スマートフォンはあくまで小型化・軽量化を最優先にしたデバイス。
排熱構造で明らかに有利なPCと比べれば、性能で勝てるはずがない。
だから「LUT使えない、RAW動画が読めない」みたいな機能比較でスマホ編集アプリを否定するのは、ある意味で間違っているのではないかと思うのです。
そもそも大半の人間は、インスタ用や記録としての動画編集をするくらい。
私たちが勝手に違うスタンダードに立って
「スマホ編集はクソい」などというのはそりゃあちょっと違う。
実際スマホ編集を緊急で使ったことがあります。
PCがない出先で映像学区のTwitterプレビューを編集したときです。
リキッド・手書き風アニメ使おうぜ?
— ゆっくり映像学区【公式】 (@eizo_gak) May 8, 2020
– 公開しました
図形を使う動画って増えてますよね。でも無理して図形を使うとミスマッチを起こす場面もあります。万能に近い表現、リキッドアニメーションを紹介しますhttps://t.co/m09JQcpD4o pic.twitter.com/Rs4A8H9uLo
ふだんはAviUtlで冒頭を切り出しているプレビュー。
この時はただただカットしただけです。
でもプレビュー程度なら、そこまで違和感はないように感じます。
つまりスマホの動画編集ソフトも、特にカットなどド基礎の動画編集なら問題なしというわけです。道具も使い方。
素材がよくできていれば、スマホ編集でもいい具合になる。
Cinematicなんかではこれは顕著ですが、
良いクオリティ・ストーリーをもった映像素材があれば、つまり完成された素材を持っている人であればスマートフォン編集が非常に有効に使えるのではないかと思います。
一方で私のような、編集ソフト上で何かを別のモノを作り出す分野においてはまだまだ発展途上ともいえそう。
機能面以外の理由でスマホ編集に手を出せない
さきほども申し上げた通り、
スマホソフトとPCソフトの編集機能の大小を比較するのは、それはちょっとどうしようもないレビューな気がします。
そこで今回は編集の自由度以外のポイントを挙げ、どうして私がスマホ編集に積極的に手を出せないのか述べたいです。
ctrl+zが使えないのがツライ
いまの中学生や高校生くらいは、スマホネイティブな世代でしょう。
実際スマートフォンで映像づくりしているのも、この世代が多い気がする。
けれど私が中学生だった頃は、スマホを持っている仲間は珍しかった。
雪原てとらは、PCでクリエイターをはじめました。
ショートカットキー、ないの!?
PCとスマホの動画編集において最も違うポイントは機能や画質ではありません。
ショートカットキーを使えるか否かです。
PCでは基本的にどんなソフトを使おうと基本のショートカットキーは似ています。
ctrl+Aで全選択だし
ctrl+Sで保存だし
ctrl+Zで取り消しだし
ctrl+Yで再実行です。基本的にね。
これに慣れるとあらゆる作業が数倍のスピードで進みます。
逆に言えばショートカットキーがなくなると、
それだけでスピードが落ちてしまう可能性があるのです。
もっともスマートフォンUIネイティブな世代はそうじゃないかもですが。
アプリの信頼性に問題がある
中国製アプリがどーたらこーたらとか、そういうことを言いたいわけじゃない。
セキュリティの面はまた別のお話です。
それ以前の問題が思ったより深刻です
予告なしの機能制限が怖い
Kinemaster等でどうやら過去にあったようですが、
非定期なアップデート後に突然、今までつかえていた機能が使えなくなることがあるそうです。
今までできていたことが突然不可能になる。もしくは有料になる。
正直お仕事として動画をやることもある場合、このような不安定な仕様はかなり面倒な要素です。
急に1920×1080の出力ができなくなっただとか、
そういう予期しない制約で時間を無駄にはしたくない。
おわりに。
最後にことわっておきますが、
これはスマホ編集アプリを否定するための記事ではありません。
ただ雪原てとらが目指す作品づくりの過程において、現状どうしてもスマホの動画編集と相性が悪いというだけの話です。他の人がスマホ編集すべきなのか、スマホ編集が今後どうなるか、いずれもまったく分かりません。
私が目指すスタイルにマッチするのが、たまたまPC編集だったというだけ。
逆に素材の良さが既にあってスマホ編集に移行しても大丈夫なみなさんだって、きっと大勢いるはず。素材データ管理等の工夫をすればスマホ1台で十分対処できる動画スタイルは数多くあります。むしろその方が多いかも。
結局はあなたが何をしたいか、によります。
思考停止で動画を作るのはやめよう、方向性とか一度ちゃんと考えてみよう。